「ピエゾステージ」と「ピエゾモータステージ」の違いは移動量だけ?
-
対象製品
ピエゾステージ, ピエゾモータステージ
-
課題
ナノメートル精度を備えた精密位置決めステージである「ピエゾステージ」 と 「ピエゾモータステージ」 の特徴の違い、および選定判断を知りたい。
-
対応・ご提案
「ピエゾステージ」 と 「ピエゾモータステージ」 はどちらもピエゾ素子(圧電素子)を駆動源としていますが、動作原理が異なるため移動量だけの違いではありません。
-
ピエゾステージ
[駆動原理] 圧電素子の伸縮によりテーブルを動かします。 [主な特徴] - ストロークが限定
- 超高分解能
- 高速応答
-
ピエゾモータステージ
[駆動原理] 4本の足(LEGS)が伸長とベンディングを繰り返し順次テーブルを送ります。 [主な特徴] - 長ストロークが可能
- 高分解能
- 電源OFFでも停止位置を維持
-
特徴比較
ピエゾステージ | ピエゾモータステージ | |
---|---|---|
可動範囲 | < 1mm | 8mm, 16mm, 25mm (これ以上も対応可) |
分解能(クローズドループ時) | 1nm ~ | 20nm , 40nm |
繰り返し精度(クローズドループ時) | ±1nm ~ | ±20nm , ±40nm |
定点(静的)位置決め | ○ | ○ |
一定速(等速)移動 | ○ | - |
正弦波や三角波などの周期的連続駆動 | ○ | - |
移動ガイド | 弾性ヒンジガイド | クロスローラガイド |
内蔵変位センサ | 静電容量式センサ、 歪みゲージセンサ | 光学式リニアスケール |
真空対応 | ○ | ○ |
非磁性対応 | ○ | ○ |
電源OFF時の位置保持 | - | ○ |
発生力, 推力 | (発生力) 数十 ~ 数百 N | (推力) 6N , 20N |
ピエゾモータステージ | アナログ電圧(0~+10V), シリアル(RS232C), パラレル(16bit), LAN, USB, パルス入力 |
LAN, シリアル(RS485), シリアル(RS232C) |
※ステージ選定のための参考として、駆動原理の違いをもとに主な特性を比較したものです。
※表中の“”○” はその項目の内容に適合または対応可能であることをあらわし、”-”は非対応あるいは適していないことをあらわします。
※実際の適合可否の判断は、求める性能仕様や使い方など条件により異なります。
※ステージの仕様詳細は個別に製品ごとのスペック表にてご確認ください。
お問い合わせフォーム
フォームが表示されるまでしばらくお待ち下さい。
恐れ入りますが、しばらくお待ちいただいてもフォームが表示されない場合は、こちらまでお問い合わせください。